浮気調査
そう聞くと探偵事務所などの業者をイメージするかたも多いことでしょう。
全国には、多くの探偵事務所や調査事務所があり、浮気などの調査を行っています。
しかし、探偵事務所の中には悪質な業者もあり、昨今問題となっています。
また、浮気調査は、決して安いものではありません。
調査員の人数や日数などによって金額が変動します。
「配偶者が浮気をしているか調べたい」
「費用を抑えて浮気調査をしたい」
そんなときは、必ずしも業者に依頼する必要はありません。時間や費用をかけずに自分で浮気調査をすることもできるのです。それでは実際に、どのように調査するのかを見ていきましょう。
探偵事務所に依頼せず自分で浮気調査をする10の方法
浮気調査をする場合、なるべく浮気の証拠を集める必要があります。
この証拠とは、裁判をした場合などに自分に有利になるような、
- ラブホテルを利用していることがわかる写真
- 浮気を認める発言をした録音や動画
- 浮気相手の家に出入りしていることがわかる写真
などとなります。
そのような証拠をうまく抑えるのは難しいかもしれません。
ひとりだけでは調査しづらいこともあります。
しかし、それでも自力での浮気調査を考えているなら、以下に紹介する10の方法を試してみましょう。
1.配偶者の所有する車をチェックする
もしも配偶者が車を所有しているなら必ず中をチェックしてみましょう。
浮気相手と車内で会っている場合、証拠が残されていることがあります。
証拠が残されていることが多い場所としては、
- ごみばこ
- グローブボックス
- カーナビの履歴
- ドライブレコーダー
などです。
見つかることが多いのは、ラブホテルのレシートや、避妊具など。
浮気相手の私物が落ちている場合もあります。
特にラブホテルのレシートは証拠となりますので写真に残しておきましょう。
2.パソコンをチェックする
配偶者がパソコンを使っている場合、そこに証拠が残されていることがあります。
ブラウザのブックマークや検索履歴をチェックしてみましょう。
- こころあたりのない観光地
- ラブホテルのサイト
- プレゼント向けの商品
などをチェックしている場合、浮気をしている可能性は高くなります。
また、ブラウザメールも大事なチェックポイントです。
ログアウトしていなければ、送受信したメールを見ることもできます。
このとき気をつけたいのが、未読メールです。
読んでしまうと既読の状態に変わります。
操作で未読の状態に戻せるか事前に確認してからチェックしましょう。
「配偶者が浮気しているかもしれない」
そう考えたとき、まず、相手の財布や鞄をチェックする人が多いはずです。
チェック方法としてはベタですが、証拠が多く残されているのも事実です。
- 浮気相手と行ったと思われるコンビニやラブホテルのレシート
- 映画や遊園地などのチケットの半券
このような証拠が隠されている可能性があります。
見つけた場合は、回収せず、写真におさめておきましょう。
「あったはずのものがない」となると、浮気を疑っていることが知られるおそれがあります。
4.クレジットカードをチェックする
クレジットカードの請求が増えた、という場合も要注意です。
そんなときは、明細もしっかりチェックしましょう。
クレジットカードの明細は、情報の宝庫です。
いつ、どこで、何を買ったか、何をしたか、が分かります。
さらにキャッシングの履歴なども確認することが可能です。
- これまで利用したことのない店に行っている
- 自分に内緒で高額な商品を買っている
という場合は、浮気相手に使っている可能性が考えられます。
5.携帯電話やスマートフォンをチェックする
浮気の証拠が、最も多く残っていると考えられるのが、携帯電話やスマートフォンです。
しかし、浮気をしている人はロックをかけていることも少なくありません。
ロックを解除しようとするとして失敗すると、中身を見ようとしたことがバレるおそれがあります。
また、携帯電話やスマートフォンを手放さず行動する人も多いものです。
そのため、なかなか中身を確認するのは難しいことでしょう。
もし、うまく中身を見ることができた場合は、
- 電話帳
- メールの送受信履歴
- 通話履歴
- LINEの送受信履歴
- カメラロール(画像フォルダ)
- TwitterなどSNSのDM
などをチェックしてみてください。
「ロックが掛かっている」
「いつも持ち歩いているから中身が見られない」
そんな場合は、使いかたを気にしてみてください。
- 置くときは必ず携帯電話やスマートフォンを伏せる
- トイレにも持ち歩く
- 常時誰かとメッセージをしている
- 通知を必要以上に気にしている
など、浮気をしている場合、その兆候が見られる場合があります。
6.GPSで居場所をチェックする
配偶者が浮気濃厚なときは、GPSを使うのも有効です。
うまくいけば、浮気相手とどこで会っているのか見つけることができます。
「機械が苦手」「費用をかけたくない」
と思う人もいるかもしれません。
しかし最近のGPSは操作も簡単で、価格も数千円程度から購入できます。
GPSは、相手に気付かれない場所に取り付けましょう。
車に付けた場合、走行中に落ちてしまうこともあります。
相手に気付かれず、なくならないような場所に付けるのがポイントです。
なお、GPSには2つの種類があります。
1つは、リアルタイムで相手の位置情報を確認できるタイプです。
「浮気が確定で、現場に乗り込みたい」
という場合におすすめなのが、こちらのタイプです。
もう1つは、位置情報の記録を送信するタイプです。
こちらは、どこに行ったかは分かるものの、「いまどこにいるか」までは把握できません。
どちらの種類が必要なのか考慮してから購入することをおすすめします。
7.浮気調査アプリでチェックする
「浮気調査アプリ」も、自分で浮気調査をする場合はとても便利です。
調査できる内容はアプリによって違いがありますが、一般的には、
- 現在地情報
- メールやSMSの内容
- 電話帳の確認
- 画像ファイルの転送
- SNSの利用履歴
などを調べることができます。
ただし、浮気調査アプリの使用は、正直「とてもおすすめ」の方法ではありません。
なぜなら、まず、相手のスマートフォンにインストールするのが非常に難しいからです。
さらに勝手にインストールしてしまうと、『不正指令電磁的記録供用罪』にあたり、違法です。
また、浮気の事実は掴めるかもしれませんが、裁判において証拠として認められる内容を入手するのは難しいです。
そのため安易な利用はおすすめできません。
「勝手にアプリをインストールした」
ということで訴えられたというケースも実在します。
浮気調査アプリを利用する場合は、しっかりと内容を確認し、違法とならないよう注意しなくてはなりません。
8.配偶者を尾行してチェックする
- 浮気相手と会う時間が決まっている
- 時間を作ることができる
こんなかたにおすすめなのが「尾行」です。
シンプルですが、浮気の証拠をつかむには確実な方法といえます。
ラブホテルや相手の家に入る瞬間を写真に残せれば、重要な証拠となります。
この証拠は裁判でも使えるものです。
そのため、確実に相手と会う時間が分かるならば試す価値はあります。
ただし尾行には、「見つかりやすい」という欠点もあります。
特に、配偶者本人が尾行する場合は気をつけなくてはなりません。
また足音は、特徴が出やすいものです。
さらに、服装も、普段と同じでは、すぐに見つかってしまうでしょう。
尾行をする場合は、信頼できる友人に依頼をするという方法もあります。
配偶者に顔を知られていない友人であれば、見つかる可能性は低くなります。
尾行をする場合は、怪しまれないよう、かなり気をつける必要性はあります。
しかし高確率で証拠をつかむことができる方法です。
9.盗聴器やボイスレコーダーでチェックする
さらに浮気調査では、盗聴器を使って調べる方法もあります。
この場合、
「浮気相手と会っている場所」
に盗聴器を仕掛ける必要があります。
盗聴器を仕掛ける場所の候補としては、
- 車の中
- 自宅のリビング
- 自宅の寝室
などが考えられます。
浮気相手を自宅に連れ込んでいる場合は、高確率で盗聴できる可能性があります。
盗聴器には、電波式のものと、録音式のものがあります。
浮気調査を目的としている場合は、録音式の盗聴器を用意しましょう。
なお、盗聴器を仕掛ける場合は、自宅や、車の中だけにします。
他人が所有している建物の中に仕掛けると犯罪となる可能性があるからです。
また、盗聴器を仕掛けていることがバレることがないよう注意しましょう。
10.SNSでチェックする
配偶者の浮気調査をするならSNSもチェックしておきましょう。
なぜなら、浮気がバレないようにと、LINEやメールではなく、
「SNSのダイレクトメール」
を使って浮気相手と連絡を取る人もいるからです。
SNSとは、
- 出会い系アプリ
- マッチングアプリ
などのことをいいます。
ダイレクトメールが届いたらプッシュ通知が来る設定にしている人もいます。
スマートフォンに見慣れない通知が届いたら、そのアプリを調べてみましょう。
スマートフォンの中を見ることができる場合は、SNSの利用状況も確認できるはずです。
怪しいと思うSNSがあったら、メッセージの履歴を確認してみましょう。
配偶者にSNSの存在をオープンにしている人もいます。
そんな場合は、「裏アカウント」がないかも探ってみましょう。
裏アカウントとは、通常使っているものとは別のアカウントのことです。
複数所持しているという人も少なくありません。
大抵の人は、裏アカウントを自分のアカウントでもフォローしています。
そこから地道に探すという方法もあります。
なお、裏アカウントは、鍵がついた非公開アカウントとなっている場合もあります。
非公開であれば中身を見ることは難しいですが、
「あやしい」
と感じる部分があるならチェックしておいても良いでしょう。
自分で浮気調査をする場合の注意点
配偶者の浮気を自分で調査する場合、いくつかの注意点があります。
1.相手に気付かれない
まず何よりも大事なのは、配偶者に気付かれないことです。
なぜなら、調査がバレると、配偶者の行動パターンが変わる可能性があるからです。
これでは証拠をつかむのは難しくなりますよね。
そこで、相手に気付かれないよう行動しましょう。
2.冷静に行動する
難しいことでしょうが、浮気の疑惑が出ても感情的になるのは避けましょう。
なぜなら、証拠を掴めなくなる可能性があるからです。
感情的にならず、落ち着いて対応するのが重要です。
3.しっかり記録する
この記録は、日記のようなものでも構いません。
いつ、どこで、何があったかを、しっかり記録しましょう。
日付や出来事は、可能な限り詳細に、正確に記載します。
浮気の証拠を見つけた場合は、それについても記録しておきましょう。
写真とあわせて、内容を日記に記しておきます。
もちろん配偶者に見つからない場所に保管する必要があります。
興信所に任せずに自分で浮気調査をする方法まとめ
このように、ポイントさえ抑えれば、浮気調査を自分で行うことは可能です。
第三者の協力を得られれば、さらに効率はあがります。
ただし、裁判などでも有効となるレベルの証拠をつかむのは、素人には難しいものです。
また、調査途中で配偶者に見つかってしまうことも考えられます。
調査途中で見つかってしまうと、
- 証拠を隠蔽される
- 浮気の事実がない場合、夫婦関係が悪化する可能性がある
などのリスクもあります。
そのため、
『確実に証拠を押さえて慰謝料請求や離婚をしたい』
『絶対に浮気調査を成功させたい』
『浮気がなかった場合は婚姻関係を継続したい』
という場合は、費用がかかるとしても、探偵事務所などのプロに頼むのが安心です。
日本で探偵業を営む場合、特別な資格などはありません。
ただし、平成19年に6月1日から
「探偵業の業務の適正化に関する法律」
というものが施行されています。
それにより、探偵業を営む業者は、公安委員会に届出をして、
・探偵業届出証明書
というものを交付されている必要があります。
そのため、浮気調査を業者に依頼する場合は、
- 探偵業届出証明書が交付されている
- 料金体系が明確である
といった探偵事務所に依頼してみましょう。